第六章 師々

真紅 2024.7.28

その赤に鮮烈さを覚え最高の絵画だと感じ目指してみたいと思うと同時に、三年で越えてみせる、そんな目標を毎年掲げて今に至るがある意味で越えたと自負するしかない。野心は尽きず26歳だった青年は千葉県へと向かった。奥様と玄関で一時間位立ち話をして頂き真夏に立科の別荘への招待を受けて事前にドライブをしながら場所の下見までしましたが結局訪ねてゆくことはありませんでした。その権力者に付いて行けば自分も画家として大成できると思っていましたが近道は許されなかったのかも知れません。今のステージは楽しくやり甲斐があり大成はこれから始まる予定です。将来資本家になり広いアトリエを建てられたら手本として飾りたい絵があります。清水悦男先生の新作静物画と濵本の薔薇そして中山忠彦のM嬢はいずれ手に入れたいと思っています。


総天然色 2024.7.26

丁度二十年前になりますが小諸の画家の方にお世話になった時期があります。当時乗っていた新車で買ったシルビアS15をすっ飛ばし山奥へと期待と共に何かが加速するのを感じていました。人知れず森林の中に佇む一軒の家の玄関先に只者ではない人が立ち僕を迎えてくれました。芸術も絵画も見る目が乏しかったこの感性にも応えるものは多大でした。画壇への出展の為に百号作品を助言を受けながらの制作が始まったが結果がでない定めだったと今更ながら理由が分かる。最後の手解きを受けた日は深夜0時頃まで尽きぬ話を聞かせて貰いました。そしてその数年後に画家になりたいという気持ちに諦めがつかず再会しましたが、今さら濵本に何の用だ、その言葉を最後に日本の画壇への希望は消滅しました。学びは深く小諸の夏は暑く清々しく教えて頂いた総天然色の彩りをこれからも人生の色にしてゆきたいと思っています。


第48回展 2024.6.4

諏訪の彩美堂から昨晩に作品の搬送についての電話がありましたが今年は大作の出展を諦めもう足立営業所への搬送は済んだとお伝えしました。来年の百号の大作二作品の搬送依頼ができ自身の作品の搬入ルートが確保できました。会長とした百号作品の出展の約束は来年叶うことになり嬉しく思います。彩美堂足立営業所での搬入受付は明日迄となり東京都美術館への直接搬入がもうすぐあります。頭の固い重鎮による審査員が多く何をするにも規約という言葉が付きまとう。規約なんて読んだためしは無いが会長の保守的な考え方が僕に組織での常識を身に着けてくれている。まあ僕のことは虎の子のような扱いをしてくれるから他の団体への興味は一切ありませんし皆様の期待に応えられる日がそのうち来るはずです。時代が許すか分かりませんが国際美術大賞展の栄華を観てみたい。全てはこの手中にチェスボードの盤面は中盤にも差し掛かっていない。手を尽くし勝ちへと導く道程を皆様と共に見てゆきたいです。


第五章 鍛覇