花嫁
チャペルが鳴り美しい花嫁たちを見てため息をついた。忘れられない思い出は深い所で結ばれなかった糸のように細い感情になった。いつか迎えに行く、と叶わなかった言葉が悲しみの象徴となり雪に溶ける。光凛は今何してるかな?帰ったら紅茶飲もう、ミトの言葉は温かく僕を包んでくれる。幸せだよ、と言っていつまでもそばにいてくれるね。結婚しようか、と伝えられない幻の花嫁を見て光凛を思い出す。ミトはそんな僕でも包んでくれる現実の花嫁。理想を夢見て浮かんだ理想の姿はあの頃とは少し違いミトなんだよ。もうすぐミトの花嫁衣装ができあがり漸く結ばれるね。
