STG32帰跡の桜

帰跡の桜

それは常に時空を越えて四季を問わず咲いている桜である。上展の開催を祝い拳が研究した最新のチップをその桜に埋め込み実現した永遠に咲き続ける桜である。文明は進んだと拳は語り宇宙船はもうできていると語る。時空も空間も越える研究は進み実現させるかどうかの議論がなされている。芸術文化は絶やさないでくれと願いを込めて三子との理想の国のことも語り懐かしく時は過ぎた。イブタの予言は桜と共に意識が時空を越えて見える未来である。永遠に咲き続けることはどこか虚しく枯れることの儚い美を知らない。朽ちてこその美を知らない不朽の美しさを宿している。上展は美への筆跡を残しながら芸術文化を刻む。朽ちない美は無く深い海底へと沈み花は滅する。

上展の章

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