芽吹
ミトの記憶は一枚の絵画のリフレクトを最後の啓示の絵画は拓夜と一緒にいる光景を思い出す。海に沈んだその絵画をもう一度見てみたい。若き芸術家達の芽吹きを栄光を今も汐田の地で君は祈っている。前向きな君を見ていたのに今度は背中ばかり見ています。その姿を見つけても話しかけられないミトと拓夜の新しい芽吹きはもうないのかな。さよならすら言えないけどレインブーツに着いた汚れは後で綺麗にするよ。今は人生の雨降りであの頃の二人の日々は時代を映す。物語は終わりを迎えても全ての時代に新しい芽吹きはきっと有るはずだから結婚しようね未来として。ミトは独り最後の鍵で救いの扉を開いた。花散る後の新芽を枯葉道の先に在った季節は鮮やかだった。