ニューヨーク
ニューヨークの街並みは思いの外に鮮やかであって欲しい。自由の女神はただ立ち続ける。神など信じない、泰の本心はそこにある。遊という旅人はニューヨークを旅していた。泰の神をも恐れないその眼差しに遊の神器の鏡が割れた。この鏡が砕け散るとき天を掴む人だと遊は察したがこの手の人には神通力は無効である。神にも恐れられる泰という支配者はニューヨークの闇にも潜むことになる。東京法青院のマサトにカバンを持たせてその地の調査は欠かさず自由の女神に背を向けた。
世界芸術の行方は何やらニューヨークにヒントがあるらしい。空港の人々を見渡して夢を見ながら眠りにつく。泰と拓夜は異国の地で一躍を狙うがそう甘くはなかった。